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日本プラモデル50年史(1)

先日の夕方、待ちに待った本がやっと手元に届いた。

 

その本の名前は『日本プラモデル50年史1958-2008』である。

 

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何故この本を待ちに待ったかと言うと、この本は発売早々いたるところで

ブームを巻き起こし、どこの書店でも「売り切れ」・「入荷待ち」・「要予約」

であった。

 

仕舞いにはネットオークションでプレミアが付いて、定価5,040円が

6、000円を超える値段で取引されていたくらいである。

 

この本は、日本プラモデル工業共同組合=発行 文藝春秋=発売で

1958年(昭和33年)12月15日に国産プラモデルが発売されてから

2008年で50年を迎えるのを記念して発刊された、日本初のクロニクル

である。

 

この1冊で日本のプラモデルの歴史がすべてわかる、オールカラーの

超豪華完全保存版である。

 

今日はこの本に載っている珍しい物を少し紹介する。

 

日本ではプラモデルと略称されるプラスチックモデルの発祥の地は

英国で、そのルーツは英国陸軍が新兵の車両識別訓練用に、当時

実用化されつつあった合成樹脂を型に射出して同じ形のものを大量に

生産したこととされている。

 

そして世界最初のプラモデルは

 

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1936年に発売された英国フロッグ社 1/72ホーカーハートMK.Ⅱ

 

時期を同じくして、日本でも模型工作熱が高まり、1939年には次代を

担う青少年への航空思想普及啓蒙を図るため、文部省は尋常小学校

と高等小学校の工作授業の正課として模型飛行機の製作を採用した。

 

これを期に、各地の模型業者団体や模型倶楽部はこぞって各所で講習

会等を開催し、模型の普及に力を注いだが、太平洋戦争の敗戦後に

GHQが出した「航空禁止令」により、模型業界はほぼ壊滅した。

 

だが、競技用模型飛行機や、趣味のソリッドモデルまでもが「航空禁止令」

による規制の対象だというのはどうも日本側の早とちりだったと判明した後の

1947年には、日米親善模型飛行機競技会が開催された。

 

こうして各地では、戦災を免れた模型飛行機の在庫や、Uコン機用の

エンジン等を販売するなど、模型復興の芽は確実に萌えていった。

 

そして1958年(昭和33年)の暮れ、日本初のプラモデルが世に産声を

上げた。

 

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マルサン商会 1/300原子力潜水艦ノーチラス号である。

 

ただ国産初とはいえこのマルサンの原潜ノーチラス号は、米国レベル社

キットの事実上のコピーであった。

 

その後、日本の各模型メーカーも幾多の挫折を繰り返し、1960年代には

国産プラモデルの一大ブームを巻き起こした。

 

その懐かしい写真を少々紹介するが、どれもがその時代背景を写しだして

いるレトロ品であり、モデラーなら間違いなく涙ものである。

 

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1958年 マルサン商会 1/25 ダットサン1000

 

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1961年 緑商会 ミニカーシリーズ スバル360

 

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1964年 相原模型製作所 1/4 源義経所用 緋威獅子金物兜鎧大袖付

 

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1966年 フジミ模型 1/80 陽明門

 

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1970年 日東科学教材 1/8 ダックスホンダST70

 

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1966年 アポロ 1/20 トヨタスポーツ800

 

今日はこの辺までとするが、後日その2、その3をまた紹介する。


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