怪物ドラマ『篤姫』が終わった
今年も残すところあと一日であるが、先日放映されたNHK大河ドラマ「篤姫」の
最終回を見て、一年分思い切り泣いた。
幕末から明治へと大きく変動した時代を生きた一人の女性「篤姫」の生涯を
描いたドラマであるが、お世辞抜きで今年は面白かった。
個人的言えば、幕末を背景にした大河ドラマはあまり好きではなかったし、正直
宮崎あおいでは・・・・・・・・(若過ぎ・・・・)という疑問符もあった。
それが今は、篤姫役は宮崎あおい以外は考えられないし、これだけ小気味のいい
幕末ドラマはお目にかかったことがない。
とにかく日本中に篤姫ブームが巻き起こったのは事実である。
テンポのいい脚本も面白く、篤姫や小松帯刀役等のキャストの演技も光っていた。
そして毎回のように泣かされた。過去にこれほど涙を誘った大河ドラマはあったで
あろうか?
さらにこのドラマを一年見ただけで、勝海舟、西郷隆盛、大久保利通、坂本竜馬
岩倉具視、井伊直弼等々、あのややこやしい幕末の重鎮達の相関関係がほぼ掌握
出来た様な気もする。
ただただ徳川家の存続を願い、朝廷や島津家に嘆願し続け、徳川慶喜の助命や
江戸城の無血開城を実現させた。
テレビでは放映されなかったが、そのことを理由に新政府は慶応4年(1868年)4月に
彼女から従三位の位階を剥奪している。
東京千駄ヶ谷の徳川宗家邸で、大奥とは違った自由気ままな生活を楽しみ、時には
旧幕臣の勝海舟や静寛院宮(和宮)らとも会っていたと言う。
明治16年(1883年)11月20日、49歳でこの世を去ったが、死後、新政府から
従三位の位階を再び贈られている。
最終回の視聴率はなんと28,7%、その経済効果262億円、NHK大河ドラマ史上
類を見ない怪物ドラマであった。
無論、総集編も全部見て、これまた思い切り泣いた。
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