気分が悪くなった新聞記事
すきっと目覚めた朝、いつものように落としたてのコーヒーを飲みながら
朝刊に目をとおしていた。
第１面はムンバイの同時テロ事件以外、これと言って興味のある
記事もなかった。
相変わらず、自民党と民主党の偉ーいおじさんの口喧嘩のことが
載っていたが、その記事は写真とタイトルを見ただけで十分である。
スポーツ面では「遼君！史上初の１０代１億円プレーヤー！」の記事が
一番輝いていた。（やったね遼君！！）
そしてこれまたいつものように、コーヒーカップが空になった頃、あんまり
見たくはないが、お悔やみ欄に目を通す。
これといったサプライズもないまま、新聞のページをめくっていくと
ふと目に付いた記事があった。
『居酒屋タクシー行政処分』という記事であった。
それによると、国土交通省関東運輸局は２８日、タクシー運転手が
利用者に現金や金券、飲食などを提供していた「居酒屋タクシー」問題
について、東京都の個人タクシー事業者１１人に対し、営業停止２０～
４０日の行政処分を行ったとのことであった。
「ええっ！！」であった。
「そしてちょっと待てや！」でもある。
タクシー運転手がその利用者に・・・・の利用者は全部が中央省庁の
お役人さんでなかったの？！
内閣官房の１８人がビールの提供を受けたが処分者なし。
内閣府の３１人がビール券等を受け取っていたが、訓告と厳重注意。
さらに国土交通省にいたっては１７３人がこの問題に関与していたが
そのほとんどが文書厳重注意であった。
他にも経産省、厚労省、警察庁等々・・・・・ほとんどお咎めなしである。
今回処分を受けたタクシー運転手は全てが個人事業者であり、年末に
向っての営業停止はどれほど痛手であろうか？！
いや痛手だけで済まないかも知れない。
ともあれ、実に気分の悪くなった朝であった。
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