どうしてこんな美味しいものが海にいるのだろうか?
知人以上、親友以下の間柄で、一番大切にしたい職業の人は間違いなく
漁師さんである。
何故かと聞くのも野暮であるが、無論その貢物がとんでもなく素晴らしい
ことである。
以前、これでもかと言うくらいカニを送ってくれた漁師さんがいたが、今回は
別の漁師さんがこれまた凄ーいものを送ってくれた。
その凄いものとは
そう!キンキである! それも網で獲ったものではなく、竿で釣るいわゆる
釣りキンキなのだ!
大きさは裕に30cmオーバーで、どんな料理にすべきか迷ったが、結局煮付
が一番と思い、高級醤油と純米酒で・・・・・・・。
写真でも分かるが、とにかく油が凄い!この煮汁だけでご飯一杯いけそうである。
4~5年前、よく静内沖にキンキ釣りに行ったものである。
日高方面のキンキ釣りは、長ーい天秤に針を4本ほど付けて、300号くらいの
錘で釣るのであるが、何せ深さが400m以上にもなり、釣りとしては大変退屈
なのだ。
だがしかし、このように2匹も釣れたらその喜びは半端でなく、家に帰ってから
どんな料理で食べようかと一人でニヤニヤしてしまうほどである。
2枚の写真は第3芳栄丸さんのをお借りしたのであるが、やはり近年
キンキの数は激減し、坊主も稀ではないらしい。
ちなみに我が家のキンキ料理の人気ナンバー1は、刺身である。
キンキの刺身?!と驚くかも知れないが、これは食べた人しか分からない
魚料理の王様であることは間違いない。
口に入れた途端、ほんの少しだけ新鮮な白身魚の食感があるが、その後
口の中で溶けてしまい、その甘さと旨さだけが広がるのである。
最高級の大トロや、天然物の平目でも、キンキの刺身にくらべればその比
ではない。
こんなことを書いていると無性にキンキ釣りに行きたくなってきたが、今年は
もうシーズンオフである。
キンキの刺身は来年までお預けとしよう。
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