皆で語ろう!

不正経理とか公金不正とかじゃなく完全な泥棒である

会計検査院が抽出調査した12道府県の全部で、公金不正が発覚した。

 

以前もある自治体の公金不正が社会的問題になったが、今回は会計検査院が

調査した全ての自治体がその不正経理を指摘されたのである。

 

要するに日本全国のほとんどの自治体が同じことをやっていると言うことである。

 

ある新聞に「他の自治体も検査院の調査や指摘を待たず、自ら調べて結果を公表し

不適切な点は早急に是正すべきだ。」と書かれていたが、確かにそれは間違いでは

ないが、是正すればそれでいいのかという疑問符が残る。

 

それはまたいつものように

 

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これで終わってしまうならまったく意味がない。

 

 

昨年、名古屋西部県税事務所の40歳代の職員が、市内の文房具店に次々に

注文を出し、バインダーや段ボール箱、トナーカートリッジ等を購入したことにして

その代金計1048万円を業者の口座に振り込み、その全額を業者から受け取り

個人の借金返済などに充てられていたという事件があった。

 

まさに『お金が無くなったら、バインダーを頼めバインダー!!』の世界である。

冗談はやめておいて、06年にはこんな事件もあった。

 

それは愛知県美術館の職員が知り合いの文具店経営者を納入業者の中に加え

絵を掛ける金具や美術品を保護する綿製品を次々に注文し、同じ手口で300万

円を騙し取ったのである。

 

当然二人は懲役2年6月の実刑(後者は執行猶予付き)が確定した。

 

そしてその2件とも今回「預け」という名のプール金が4000万円もあった愛知県

での出来事である。

 

この二つの詐欺事件を巡り、愛知県出納事務所は全職員に架空取引を防ぐため

品物がきちんと納入されているか「2人以上」の職員で確認するよう通達した。

 

だがしかしそれ以降も架空請求による「預け」が、各出先事務所で続けられていた

ことが検査院の調査で明らかになった。

 

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(大した写真でないのにモザイク掛けるの疲れたー)

 

こうした不透明な会計処理が、組織的な慣習であれば、納品確認を「2人以上」

とする県の指導は意味をなさない。

 

美術館の事件では、逮捕された職員の上司が「あれは個人犯罪」と語っているが

それでは誰も納得しないし、国民としてはその犯罪の背景に踏み込んだ捜査もし

て欲しかった。

 

ある意味、今回の公金不正は個人犯罪と個人犯罪が結び付いた「組織犯罪」その

ものである。

 

これからは「不正経理」とか「公金不正」と言わず、「犯罪経理」「公金犯罪」と呼ぶ

べきではないだろうか。

 

 


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コメント(2)

今年は半凶:

激しく賛同します。
犯罪と言う言葉を使えば、皆がやっているからという言い訳に逃げず、少しは罪を認識するかも知れませんし。

まあ、立場上これ以上言えませんが・・・。

ryogo

>今年は半凶さん(ちょっとお呼びしずらいですが・・)
ご訪問ありがとうございます。
そしてご賛同いただきありがとうございます。
この国はお役人さんが集団で悪い事をしても犯罪に
ならない国ですから・・・・。