こんな旨い酒なら何時頂いてもいい
先日とある処から私の大好物が送られてきた。それは以前にいろいろな意味で
話題になった日本最北の酒造会社のお酒である。
その酒造会社とは、知る人ぞ知る『国稀酒造㈱』である。
この国稀酒造はあの天才料理人の三國清三とともに増毛町を全国区に
した功労者と言っても過言ではない。
今回3本のお酒が送られてきたが、あの事件から対象商品の販売を自粛
していたが、7月に晴れて販売再開された。
そしてその抜群に旨いお酒を紹介する
まず最初に
このお酒は増毛産の酒造好適米「吟風」を高精米に磨ぎあげ、暑寒山麓
から湧き出る清らかな天然水で醸し出した逸品である。
酸味を抑えながら、米の旨さをそのまま生かした飲みやすい、やや辛口
の純米酒であり、さらっとしたその口当たりが堪らない。
そしてお次は
創業者 本間泰蔵が大正9年頃に新商品のために考えた銘柄で、80年
以上の時を経て、平成14年に製品化された。
日本の米処、山形産の普通米を使用していて、しっとりと舌にしみる、やや
甘めの香味ある味で、ある意味日本酒らしい日本酒である。
このお酒、地域限定販売で中々入手は困難らしい。
そして最後に
平成2年に北海道米の「ゆきひかり」を使用して造られていた【雪のかおり】
は、7月末日で販売中止となり、今回あの好適米「吟風」を使用した【新雪の
かおり】が発売された。
繊細な味わいと、さらりとしたのどごしが何ともいえず、これまた抜群に旨い
酒である。
リンクを貼ったのでHPでも分かると思うが、この国稀酒造は、増毛郡役所に
醸造免許鑑札願いを届けた、明治15年創業で大変歴史のある酒造である。
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ここで、何故「国稀」という名なのかを調べてみた。
その昔この酒造の酒は「国の誉」と名ずけられたが、乃木希典(のぎまれすけ)陸軍大将
の一字「希」をもらい、それにノギ(乃木)偏を付け「稀」になり、『国に稀ないいお酒』から
『国稀』となったということである。
最後に桃知師匠風に締めてみるが、あたしにとって酒の名前なんかどうでもいいことで
あり、目の前にある透明な液体が、その時の肴とマッチングしていればいいわけであって
さらにそれが贈与的なお酒であれば言う事なしなのである。
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