水の力
土木技術の分野で超高圧水によるブラスト(ケレン)
が最近話題になっているが、先月その現場を
見学させてもらった。場所は松前町である
なぜ話題になり注目されているかと言えば
昨年の2月に国土交通省から、橋の耐用年数を
予防的修繕で100年まで延ばす長寿命化促進事業を
始める方針を発表したからである。
国交省によると、コンクリートで造られた橋の寿命は
塩害や大型車両の通行頻度等によって差はあるが
平均で約60年、全国には現在14万本の橋があり
このうち建設から50年以上経過する橋は平成18年度で
全体の6%だが、昭和40年代以降の高度経済成長期に
急ピッチで建設された橋の老朽化が進めば、平成38年には
47%に達し、ほとんどの橋の架け替えが必要となる。
そこで、橋の長寿命化を図るために老朽化した橋の修繕を
行う地方自治体には、その修繕等にかかる費用の半分を
補助する制度を創設した。
ということで、上の写真は国道228号線に架かる橋の地覆の打ち替え
現場で、「ウォータージェット」と呼ばれるブラストで、水の力で地覆の
コンクリートの除去をしているのである。
すさまじい水圧で、一瞬で厚さ3cm程度吹き飛ばし、もの凄い勢いで
石片が飛んでくるのである。
鉄筋も見えているが、錆びなどもケレンされ新品同様に見える。
恐ろしいばかりの水の力である。
今年あたり岩見沢近辺でも、この工法によるブラストが見れるはずである。
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