WOOD JOB!
チェーンソーの初心者または、ご興味のある人へ・・・(ウッジョブのプロフェッショナルはご遠慮下さい)
まず、チェーンソーと聞いてホラー映画の「13日の金曜日」でお馴染みジェイソンをイメージしてしまうのは、きっと私だけでしょうね!?
実は、ジェイソンの武器は大ナタで、チェーンソーを武器とするのは「悪魔のいけにえ」で登場するテキサスチェーンソーことレザーフェイスだったのであります。(脱線話)
話を戻しまして時々、庭木が伸び過ぎて手が付けられくなってしまい何とかして欲しいと当社へお問合せが来る事もあり、伐木等の業務という特別教育を受けてみようと先日、コマツ教習センタへ行って参りました。
伐木等の業務の特別教育には2種類がありまして、胸高直径が70㎝未満のものと70㎝以上の講習です。どちらにしても2日間の講習となるならと70㎝以上を受講しました。
初日は朝8時~夕6時まで学科&テスト、2日目は朝8:30~夕6時半までビッチリとチェーンソーのガイドバー(ソーチェーンを装着するヘラ状のもの、以降バー)&ソーチェーン(鎖状に刃が連結している状態の物)を組立→目立→丸太切断→バラシ→清掃を繰り返しの実技&テストと流石にウンザリきましたが、なるほど!と思う様なポイントが分かり、結構ために成る講習でもありました。
伐木作業の話は、実際に木を切る機会があった時に・・・なので、今回は覚えたてのソーチェーンの目立の話を自己復習を兼ねて、ご紹介いたしましょう。
今迄は他人の目立の様子を見よう見まねで行っていたのですが、ソーチェーンの目立はかなり奥深いものでありんす!
丸ヤスリ一本でスリスリ軽々出来る様に成るまでには、ウッジョブの人々の中でも恐らく10年前後の経験を積んだ人でなければ、不可能ではなかろうか・・・
そこで、色々道具が発達している現在、便利グッズが沢山ホームセンター等で販売しております。
ほんとザックリですが、自分的にまずはメンテナンスに最低限必要と思われる便利グッズは右の写真です→
最上段の平ヤスリと2段目右のデプスゲージは、刃の前にある三角の突起部分を削る為(いよいよ刃が減って来た時用なので不要かも)、2段目左の目立ゲージと3段目の丸ヤスリ、下段左のアングルプレート(35度の線がある)は刃を研ぐ為に使います。
下段右のプラグレンチはマイナスドライバーも付いてるし、ソーチェーンとバーを外すレンチも兼用しております。
まず、汚れても良い様な作業服等を着て革手を装着し、目立作業の前にソーチェーンの油をパーツクリーナー等で落して拭いて下さい。(ヤスリの威力が落ちるから)
刃の形状は←こんな感じですが、バーに装着した状態のソーチェーンに対して水平角35度の角度で、刃の種類に寄っては垂直角も10度の角度で丸ヤスリを真っ直ぐ前に押し出さなければ成りません。
その時、私の様なトーシローはどうしても下側のチェーン部分を削りがちですが、実は横の刃に押し当てながら上方も研がなければ成らない・・・
そこで登場するアイテムが赤いアングルプレートと黒い目立ゲージなのです。
写真の様にチェーンソーを出来るだけ水平状態にキープ出来れば作業が大変、楽になります。
固定する道具もホームセンターに売っております。
←新ダイワ製、既に30年以上経過!!
エンジンは夏ほぼ一発、冬三発始動!
絶好調!!
アングルプレートは磁石なのでバーにくっ付きますので、身体側とは反対側に取付け、目立ゲージをセットし、2つのローラーが回転する様に丸ヤスリを刃にあてがい3~4回程度押し出すと、かなり良い感じで研げると思います。
色々と目立様の道具に種類が有るのですが、このハスクバーナの目立ゲージは優れもので、これを使うだけで先に紹介した角度や研ぐ位置等が決まってしまいます。
自分的には、丸ヤスリをはめ込んで使うヤスリと同長の物があるのですが、取付金具が引掛ったり、刃に当って外れたりと気に成るので、こちらの方が断然使いやすいです。
(イチオシアイテム)
また、この目立ゲージは慣れて来ると赤いアングルプレートは無用の長物になりバンバン研げる様な気がして成らないのでありんす。
ソーチェーンの刃には右左が有るので目印を付けて順次、前に送り出しながら研いで下さい。
チェーンの張り具合は、←写真左の様にバー先端にスプロケットが付いているタイプはスキ間無しで調整し、スプロケットが無いタイプは、スキ間3㎜程度で調整して下さい。
目立が終了したら作業する前には、バーの溝に油が行き渡るまでエンジン回転を調整し油が出てから作業しないと焼き付きを起こすので、ご注意して下さい。
↑自分的には、下のウッドグリップには平ヤスリを、上のプラグリップには丸ヤスリが適している様に思え、使い分けております。(黄色のテープは喧嘩買いませんマークではなく、ヤスリを突っ込み過ぎて割れました)
赤いハスクバーナのプラグリップは上写真右の様に大きい部分と小さい部分を内側に押しこむと孔が一致し、そこへ丸ヤスリを入れて手を離すとロックされる仕組みで簡単に脱着できる工夫がしてあるのです。(すんばらしい!)
チェーンソーは便利な道具ですが、とにかく危険極まりない道具でもあります!
遠心力が働いており、長時間作業は腕が大変に疲れます。
また、刃は複雑な形状をしているので深手を負った場合は手術が難しいと言われますので、お取り扱いには十分お気を付けて下さい。特にバー先端上側を無意識に当てますとキックバックを起こして、おっかないです。
決してお子さんが近付く事のない様、また変な用途外使用は、しないで下さい!
連続操作時間を10分以内、1日の操作時間を2時間以内を守って使う様に心掛け、保護具や作業に適した服装で準備万端、整ってから行って下さいね!
《いしかわチェーン》