奔別アートプロジェクト2013
9月29日(日)久方ぶりの完全オフとさせていただき、9月21日~11月3日までの土日祭日のみ開催されている「奔別アートプロジェクト2013」 へ行ってきました。
これが何かと申しますと・・。約1ヶ月前にもちょっとだけ関わらせていただき、このブログでご紹介させていただいたあの作業であります。
奔別は、かつて旺盛を極めた空知の産炭地の一つ。
その積み出し施設であったホッパー内で開催するアートプロジェクトで、主催は札幌市立大学、共催がNPO法人 炭鉱の記憶推進事業団であります。
↑ これが会場となっているホッパーです。
位置的には住友の立坑(画像右)のすぐ脇でありまして、この立坑も閉山の折に様々なドラマがあった場所であります。
開催時間は10時から17時まで。
会場につくと、札幌市立大学の学生さんがアート作品のガイドをしてくれます。
当然、こういう好意は目一杯活用させていただき、それぞれの作品に込められた思いを教えてもらいつつ作品群を堪能すべしですね。
目の前にある立坑にある奔別という大きな文字と同じフォントで表した奔愛の文字。
ホッパーの入り口にある枯れ木も実はアート作品。
暗くなると光る夜行性の玉が沢山付けられています。
こちらは風船。繁栄を謳歌した産炭地が少しずつ衰退していく様を、日々抜けていく風船の空気で表現しているそうです。
案内してくれた学生さん達がつくった作品。
奔別炭鉱の繁栄と衰退。そして歴史の光と影を表したもの。。
こちらは石炭を積んだ船が日本の近代化を支えたことを表現していて、水に映る映像は一見の価値あり。
ここから先は補足を割愛。
是非、現地に足を運んで学生さん達から直接ガイドを受けてみてください。
作品はまだまだあります。見どころも沢山。
今年は映像を用いた作品や、電気による動きのある作品もあり、とても見応えがあります。
是非とも現地で感じていただけたらと思います。
ひと通り廻ったら、最後に石炭磨きコーナに立ち寄りました。
ゴツゴツした石炭をつるつるに磨いてしまおうという企画です。
非常に根気のいる作業ですが、何故か心が無になれる作業です。心地よい達成感もあったりしておすすめです(笑)
こんな感じで、11月3日までの土日祝日のみ開催しております。
普段は炭鉱があったことや、そのストーリーというものを感じる機会が少ないかと思いますが、日本の近代化を支えた空知の炭鉱を産業遺産とアートという形で表現し、多くの人が訪れる場になっていることに感銘を受けます。
この岩見沢市も、近郊の産炭地がなければこういう発展の仕方もありえなかったわけで、岩見沢の歴史は誕生した時から石炭とは切っても切り離せないのであります。そんなまちの生い立ちから感じるためにも、こういう機会というのはとても貴重なものでした。
表面的にだけ考えると負の遺産とも取られかねない産業遺産ですが、あらたにこれまで担ってきた歴史と、学生さんやアーティストの手によって、一皮むけた器となることで、その存在価値も再考できるところにきているのかと感じます。
そんな事も含め、是非足を運んでみることをおすすめします。
奔別アートプロジェクトwebサイト http://pon.soratan.com/