岩見沢の知られざる財産?
車社会にどっぷりと身を置いている一人として、普段はなかなか電車に乗る機会が少ないのですが・・。
岩見沢複合駅舎がもつ魅力を掘り起こしていくこと、またその延長線上に岩見沢の活性化を志す一人として、気になっているものの一つが古レールの使われ方であります。
2009年に新しくなった複合駅舎には外観に232本の古レールが使用されているのは皆様ご存じの通り。
その中で最も古いのはアメリカ カーネギー社製の1900年のものが2本混ざっています。他にも2600年代という太平洋戦争中の皇紀表示のものがあったり、貴重なものも沢山あるのですが、実は古くからあるホームの屋根や跨線橋の構造体も古レールなのは良く見ないと気がつかないかもしれません。
以前、その中にHTK(北海道炭鉱鉄道株式会社)表示のものがあると聞いていて、是非見てみたいと思っていたところ。
昨晩、neco塾の関係で札幌に行く機会があったので、キョロキョロと不審者のように跨線橋の天井を見上げながら歩いていると・・。
厚い塗膜の中にうっすらと1890(?)と読めそうなレールを発見。
これを電車を待っている間にフェイスブックに上げたら、お友達になっていただいているS氏が画像修正して見やすくしたものを送ってくれました。
その結果、どうも1896年のように見える。他の刻印は残念ながら判別不能。。
neco塾で2時間半にわたるディベートの講義を受けたあと、22時の特急で帰ってきたのですが、せっかくなのでもう一回跨線橋の天井をキョロキョロしてみることに。
すると・・・。
今度こそ1890と刻印がはっきりみえるレールを発見。しかも一番最後にHTK?と見えなくもないものが・・。
そして今、あらためて画像をマジマジと確認してみると。。
KRUPP GERMANY 1890 HT○ 最後の一文字が若干判別不能。
どうやら、1890年のドイツ製レールの様でした。
こういうレールの素性を一本一本調べていけば、ちょっとしたミュージアム的わくわく感も得られるかもしれないなぁ。。と思いつつ、毎朝毎晩ここを通って通勤通学している人達は、まさか自分の頭の上の柱が123年前に海外から日本に渡ってきて、今なお第二の役割を担っているものたちとは知らないであろう(もちろん、鉄道ファンの間では結構有名な話のようですが)。
それはそれで、多くに認知されていないというのは非常に勿体ないことなのではないだろうか・・と感じた次第。
他にも跨線橋の橋桁もちょっと珍しいようで、このあたりも今度じっくりと見てみたいと思ってます。
何はともあれ、私自身、こっち方面は全くのドシロウトですので、誤った知識もあろうかと思いますが、少しでもこういったものの情報を整理して発信することで、岩見沢としての街の個性を育んでいく要素の一つになろうかと考えています。
近いうちに、是非有志を募ってレール調査をしてみたいなと夢が膨らんでおります。(もちろん、駅にちゃんと相談してからですが。。)