長高寺115周年記念事業(塀・駐車場工事)
今年のゴールデンウィーク明けから施工させていただいた長高寺の塀、駐車場工事が無事完了いたしました。
これは平成23年3月の設計コンペからスタートした物件。
A3用紙35枚に及ぶプレゼン資料をつくり、見事獲得させていただいた現場でありました。
結果として、弊社では塀工事と駐車場工事の2工事を受注するに至り、庭園工事は庭建はしもと様、石材工事は大久保石材店様がそれぞれ受注し、3社別発注にて工事を進めてきました。
そんな大型物件ですので、是非今冬の間に特集ページでも組ませていただく予定ですが、まずはその前にせっかくなのでチラッとご紹介させていただきます。
中央通りに面した正面の塀となります。
築地(ついじ)塀と門柱です。
実際の築地塀というのは木枠と土を積み上げて作っていくのですが、今回は鉄筋コンクリートで躯体を作成し、瓦を載せて化粧をしています。
その瓦も、せっかくやるなら!という事で当寺の紋である”わつなぎ”の紋章を特注で随所に取り入れ、細部のこだわりにしています。
横面は築地のイメージを踏襲しつつ、コストとデザインの両立を図るべく、垂直の塀に一本瓦を載せ、正面と同じく黄金比で計算した木枠を設置し、中は塗り壁仕上げにしています。
木枠下部には若々しいイメージを出すべく、あえて明るい色合いの乱形石を貼る事で、品格のある風合いを出せたと思っています。
内部の塀は土留めを兼ねるため、型枠ブロックの190㎜幅のものを一直線に設置。
八十八箇所のお地蔵様を引き立てる役目を果たしています。
駐車場側の塀は中央通りを上がってきたら一番先に目に入るところなので、寺銘碑を角に配置。(石工事は大久保石材店様)
基礎となるのはエスビックのそららブロック。
築地塀の色合いともマッチし、程よい統一感のもとに寺銘碑を引き立てる役割をしています。
その脇には鉄筋コンクリートの打放しの塀を設置し、駐車場と隣地との境界線を飾っています。
ちなみにお寺の裏手にまわると、そららブロックのホワイトと灯籠とのコラボレーションの部分があったりと、見所が盛りだくさん!(その当たりも今度の特集にてご紹介いたします。)
また、このお寺の見所の一つが夜間でもあります。
塀の際にはライトが埋め込んであり、品のある光で塀を浮き立たせます。
このライトアップは”庭建はしもとさん”が手がけた庭園の中にも同じようなコンセプトで設置されており、素敵な庭園内部をさらに引き立てる仕上がりになっています。
住職が求めた、誰もが気軽に中に入ってみたくなり、ゆっくりとくつろぐことのできる空間づくりが見事に表現されています。
細部に渡ったご紹介は後ほどゆっくりとさせていただきたく思います。
今回の予告編はこの辺りにて。。
《専務取締役 平野》