北陸紀行?(2)
《北陸紀行?(1)より続く》
今回のメインとなる三協立山アルミの3工場を見学。
一つめは鋳物工場!
ここではフェンスや表札等の製品を作っております。大量のものは金型で鋳型をつくるのですが、少数ロットのものなどは砂を固めて鋳型にするということを聞きビックリ。
平らに均した砂の上に、あらかじめ原寸大でつくった形を押し当ててから抜くと形が残る。それを上下合わせて熱してドロドロの液状になった鋳物を流し込むと出来上がるというしかけ。
上の龍の様に複雑な形状もそれでつくる事が出来るという事に二度ビックリ。
いやはや凄い技術であります。
ちなみに、工場内は企業秘密も一杯あるため撮影禁止。
工場内は騒音が酷いので、案内もトランシーバーを使います。よって、耳にイヤホンをあてての見学となります。
もの凄く大きく、完全にオートメーション下された工場では働く人の数はごくわずか・・。
こういう環境でなければ、これほどまでに正確で均一な製品を低価格で提供することは出来ないというのは、頭では理解しつつもやはり複雑な心境。
それにしても、工程を画像を用いて説明できないのが残念。
私の文章能力では何も伝えられません・・・(汗)
次に向かったのは製造されたアルミ部材を製品ごとに組み立てる工場。
同じく撮影禁止のため、外での自画撮りで(笑)
だんだんと帽子が似合ってきます♪
こちらの工場では、やはりオートメーションの機械がメインでありながら、人間の流れ作業も大きなウエイトを占め、さながら自動車組立工場のよう。一日の製造ノルマなども電光で掲示され、時間に追われながら仕事を進めていく感じがする場所でした。これもより良い製品を低価格で市場に提供するためのたゆまぬ努力なんですね・・。
我々はそんな恩恵を見事に受けております。
そんな製造ノルマに追われながらも、一本のアルミ部材から製品に合わせた切り欠き加工やビス穴の加工、ビスによる組み付けなど、機械と人間がコラボレートしていく様は見事。
3番目の工場はこれまた凄かった・・・。
アルミ部材の原型である丸い筒の固まりを高圧で押し出し一発でアルミ形材を作っていく工場。
といってもわからないでしょうから、イメージはトコロテン。一番大きいのは6000tもの圧力をかけて熱したアルミ材をトコロテン的な形に押しつけ”にゅりゅ~っ”と部材を押し出して柱だとかアルミ破風、複雑な形のヒートシンクなどを自在につくっていくのです。
こちらの工場もとてつもなく大きな工場で、部材の押し出しから梱包まで、一棟で完結できる工場が複数あるとてつもない規模、東京ドーム2つ分だっただろうか・・。
地味に知らなかったことが、アルミ製品のカラー。
定番であるシルバーやアーバングレー、ダークブロンズやブラックなどは、色を吹き付けたり粉体につけるわけではなく、最初は無垢のアルミ色のものを全く同じ液体につける時間の長さで決まるということ。
液体につける時間が短ければ無垢のアルミに近い色。長くなればなるほど濃くなって、ブラウンやブラックになるとのこと。
工場の圧倒的なスケール感や迫力はとんでもない規模。
今度現場でアルミ部材を見る度に、この工場の事を思い出すんだろうな・・。
なんにせよ、こうやって製造過程を見させてもらうと、やっぱり三協立山アルミファンになってしまいます。
今年は更に自信をもって、お客様に自信をもって三協立山アルミを提案できると思います(笑)
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もう一つは、どの建物に入ったら良いのかわからないほど大きな三協立山アルミの本社にお伺いし、新製品等についてのレクチャーを受ける。
ここは別に撮影禁止ではなかったものの、うっかり撮り忘れ・・(笑)
この後、宿に戻り金沢の食材をいただくことに。
これは地場の居酒屋さんで食べた鯵のナントカ・・・。醤油が違うだったかなんだったか・・・。
立て続けに飲んだ地元の梅酒でこの魚の特色がまったく思い出せません・・(涙)
[北陸紀行?(3)へ続く]
《専務取締役 平野》