北陸紀行?(1)
この度、仕事で富山県(宿泊は石川県金沢市)に行ってまいりました。
仕事とはいえ、実は三協立山アルミさんの工場視察にご招待していただいたということで、1日目は移動&プチ観光、2日目に丸1日かけて本社&工場見学。。3日目も移動中にプチ観光を含んで帰宅という流れ、、、。
まずは羽田で乗り継ぎ、小松空港へ。
工場視察は翌日からという事で、レンタカーは一路”世界遺産の白川郷”へ!
日本の建築様式でも、この界隈のみで進化した急勾配の茅葺き屋根。
今なお、この様式の建物が現存し、実際に生活している方々もいる。
この景色はさすが世界遺産。
自分以外は自然の音しかしない環境でこの景色に包まれると、まるっきり時間が止まっているかのような錯覚に陥ります。
建築物としての構造も見事!広いし高いし美しい。
たまたま近くで雪割りをしていた管理のおじさんによると、2階や3階は蚕の養殖や製糸工場であったとのこと。
山間の厳しい環境、長男以外は家庭を持つことすら難しい環境の下、一つの建物には兄弟含め40人ぐらいの大家族が住み、日々生きる事に徹していたとのこと。
恐らく、この小さな集落の中でほとんどの生活必需品がまかなわれ、裕福でないながらも究極のコミュニティが機能していたと思われる。
今の我々が良かれと思っている価値観が、本当は全然違うんじゃないの?という気にさせられる。
この中で、最も古いのが18世紀の建物。
この建物の中にも入る事ができ、細部にわたり日本人の持つ技術の高さを目の当たりにすることが可能。
中に入ると、決して飾り気があるわけではなく、シンプルで一切の無駄を省いた機能美に感動すら覚えます。
この時期ですら、床は強烈に冷たく、靴を脱いで床の上を歩くと身体が芯から冷えます。
当時の人々は、今のような暖房器具もなく、この囲炉裏を囲んで暖をとり、強烈な自然環境と共存していたのだろうと思うと、あらためて凄いなぁ!と思う。
しかも、建物の壁は隙間だらけ。
暗い室内からは所々に外の光が漏れて見える。
そりゃ寒いはず。
1/12スケールの模型もあり、中の構造をかいま見る事が出来ます。
お寺の本堂も同じ構造であり、しかし欄間などは当時の日本人のこだわりを発揮し、やはり手の込んだものが備わっているのが素晴らしい。
で、、
夕方、ホテルにチェックインし、夜は近所の居酒屋さんへ。
ご当地グルメは「のどぐろ」というキンキみたいな魚。
地味に高級魚であり、脂がのっていながらもあっさりして美味。
翌日は朝早くから3つの工場+三協立山アルミ本社へ。
[北陸紀行?(2)へ続く]
《専務取締役 平野》