岩見沢市PTA連合会
先日、プレス空知の新田記者様(岩見沢に転勤してきたばかりで、お初にお目にかかりましたが、若くてバイタリティーあるナイスガイ(?)でありました。)より電話があり、「ちょっとお話を聞かせてください!」とのこと。
さて、どんなコーナーかと思いきや・・
今朝、郵便ポストを開けると・・・あら大きい(汗)
以前、見本誌の段階で取材を受けた時と同じサイズであります。
このPTAという役職、私にとっては大いに《不適任》であります。
昔から学校関係はからっきし苦手なタイプで、勉強なんて出来やしないし、学校教育に壮大なビジョンを持っているわけでもなく、ましてや家庭内でも父親失格のレッテルを貼られそうなぐらい何事も嫁さん任せ・・・
そんな人間がこんな役職を与えられると(様々な紆余曲折の中でありますが)、視線が定まらずに、追いつめられた草食動物のように挙動不審になってしまいます(汗)
まぁ、、しかしながらなってしまったものは仕方がない。
色々と考えるわけです・・・
その中の一つが小中学生の携帯電話所持の問題。
記事中にもありますが、実は岩見沢市P連では昨年末に臼杵前会長のかけ声の下、「携帯電話の原則所持禁止」というのを宣言させていただきました。
というのも、我々が子どもの頃と、今の子ども達では取り巻く環境が違いすぎるんです。
昔は友達に電話するのでも、最初に親が出て訳もなく怒られるんじゃないだろうか?的なドキドキ感があったり、周りに聞かれたくない話がある時は短い電話線を目一杯延ばして廊下で話したりしたものですが、、(古すぎ?)
今の子ども達は、そんな苦労もせずに携帯のメールでやりとりするわけです。
約束していてドタキャンする時など、大人だったら電話じゃ言いづらいからメールで・・なんてやったら非常識極まりないヤツというレッテルを貼られてしまう。
しかし、今の子ども達は、言いにくいことはメールで一方的に済ませる。な~んてのも多々あるわけで、しかも、そもそもメールのやりとりというのは、会話ではなく、お互いに言いたい事を一方的に発信する独り言の応酬だったりするわけなので、非常に大事なコミュニケーション能力を育まなければならない時期に、その機会を失ってしまう事の怖さもあるわけです。
何より、親の知らないトラブルが多すぎます。
学校で把握しているものは氷山の一角と考えると、実際に紙一重的トラブルに遭遇している子ども達は相当数に上るはず。
これは匿名性による弊害以外の何者でもなく、簡単に自分を偽り、知らない人同士が接点を持つ事のできるインターネットの悪の部分であります。
フィルタリング機能すら万能ではなく(それでもSNS等のほとんどは規制が入ってきましたので以前よりは進化していますが)、最終的には保護者の意識となってきます。
昨年、市内の保護者と子どもに対して取ったアンケートでは、フィルタリングをかけているという親と子どもの比率が違い、なぜか親はフィルタリングが機能していると思っていながら、子どもは〈かかっていない〉という結果もあった。(詳細は不明ですが・・)
包丁は無くてはならない便利なものだけど、自分や他者を傷つける事もできる危険なもの。とは言え、それを用途外使用すればどんな事になるか想像もたやすい。しかし、この携帯やネットの危険性というのは、上辺では想像力も働きにくいものであり、尚かつ大人ですら襟を正しておかなければ、非常にたやすく安易な欲求に負けてしまうハードルの低いものという認識があります。
これを子ども達に自制すれというのは、やはり、とりあえずアクセルとブレーキのペダルは知っているけれど、てんで技術の無い人間にポルシェを買ってやるようなもの。。より、、もっと"たちの悪い"ことであると感じています。
ただ、携帯電話というのは、非常に便利なものであり、万が一の時の安全を担保する要素を持つものであると思います。また、心配を少なくする大事なツールでもあります。
あれば当然便利だし、子ども達だって、いずれ必ず持たなければならないモノなのだから・・・etc.
本来であれば共存共栄を図っていくのが最大限の理想なのですが、上記の事をふまえると、それをコントロールできるスキルが今の親には(当然私も含めて)備わっていないと思われるのです。
という事で、(省略しすぎですが・・)
今年は前年の宣言をふまえ、まずは保護者が自らの判断で我が子に携帯電話を所持させる、させないと判断出来るような材料を提供していきたいと考えています。
子どもが携帯電話を欲しがる一番の理由が、「みんなが持っているから・・」というのはどうかと思うのです。
それに対し、持ってないと仲間はずれになって可愛そうだから・・という親心もあるでしょう。
でも、そんな世の中っておかしいと思います。
そんな理由で高いお金を払って持たせてやって、あげくに危険ゾーンに触れさせていくのはどうかと。
しかも人としてのコミュニケーション能力が希薄になるメールでのやりとりの増大をどう考えるか・・。
だったら、「小中学生は持っちゃダメって言われてるでしょ?」という親の大義名分があっても良いんじゃないかなと思ってます。そんな事にこの市P連の不所持宣言を有効に利用していただきたいなと。。
もちろん、それがゴールではないので、いずれ持たなければならなくなった時に手遅れにならぬ様、ちゃんとした知識も備えさせてやらなければならないでしょう。
しかしそこは道徳の領域かもしれません。
そんな事を考えていくと、最後は自分の身の回りの人々や環境への心遣い・愛着というのが根幹になってくると思われます。
長い目で見たときに、そんな"ふるさと岩見沢"への愛着を育めるような事を出来たら良いな・・というのが、もう一つの柱。
そんな二本柱で今年は動く予定です。
でも、個人的にはPTA等の活動は本当に苦手であります(笑)
学校は叱られにいくところ的な・・・(?)
そんな非常に頼りない人間ではありますが、数多くの子ども達のためになるのであれば、微力ながらも預かった役割は何とか遂行させていただきたいと思っております。
この辺りの情報は追々。。
追伸;紙面プロフィール上の一部で、前職は建設業ではなく、測量屋さんでありました(笑) また、青年会議所理事長は平成9年ではなく、2009年の誤りです。これは私が聞き間違いしやすい言葉を使ってしまったのが原因ですね(笑)
《専務取締役 平野》