怖い地滑り
今日のお昼。。お客様との打ち合わせの後、、、
その現場を紹介してくれたお知り合いの方に連れられ一緒にお近くのお宅へ。
そこは「岩見沢市内にこんな素敵なお宅があったんですか??」と思うほどの立派なお宅&庭。
随所にこだわりが散りばめられていて、また手入れも行き届いていて見事!
そんなお宅で、これまた珍しいこだわりの紅茶をいただき、「あぁ、こういうのって良いなぁ~」と実感しつつ、次に向かった現場は全くもって正反対の過酷な現場。
こちらは、お盆前に舞い込んだ崖崩れのお話。こっちも「岩見沢でこんな事あるんですか!」という感じ。
約6mの段差の土砂が崩れ、住宅の壁をじわじわと押し続ける危機的な状況。。(結構な土量で対応は急を要する)
町会長も色々と協議を進め、私も各方面に補助等の策を聞いてみるも、最終的には民地敷地内ゆえ市も道も介入できず・・・。
様々なツテを辿っても良案は出ず、、費用は全額所有者の負担となる。
盆を挟んで現地測量調査、積算をしたところ、予算額を強烈にオーバー。
正直、危険だし今後の新しい被害の再発を考えると逃げたい気持ちで一杯。
しかしながら、所有者の方が高齢のため、常にお話の間に入っていただいている町会長さんの「何とか助けてください」の言葉にどうしても放り出す事もできず・・。対応策を複数協議。。
そうなった以上、腹を決めて”ボランティア精神”をフルに発揮し、現在土砂を撤去中。(この切羽つまった状況を見捨てる事は出来ませんやっぱり・・)
先日の大雨で悪化する地質の中で、ひたすらトロトロになった土砂を運び出す。
当然、そんな過酷な状況下、普通の重機で対応できるわけもなく、、こんな重機が動いています。
バックホーのスーパーロングという18mのアーム。
過去に私のネット技術がもっと未熟だった頃にもこんな紹介をしたことがある重機!
危険が取り除かれたら「運転させてもらおう(笑)」などとくだらない事を思いつつ、くれぐれも事故だけは起こさないようにと強く訴えて帰社。
ただ、いくら採算度外視とはいえ、これだけでも膨大な費用がかかるわけで、しかしながらそれすら土砂を搬出するので手一杯。
この先は湧水の状況によっては再度被害が広がる事も考えられるが、残念ながらこの土砂撤去作業では一時しのぎが限界。
何でも”なし崩し”になる可能性を考慮すると、道や市の民事不介入という判断は正しいと思う。
だからこそ町会長さんも親身になり、なにより必死になっていた。
当社としても、それらの思いに応えられないのは情けない!と思って施工の判断をしたものの、さて、この判断は正しかったのかどうなのか。
今はまだわからないものの、被害が広がる事だけはあって欲しくないと切に願うばかり。。
《専務取締役 平野》