岩見沢のゴミ問題。
今、岩見沢市で最も良くない話題といえるゴミ処理場の問題。
昨日、これに関わる「岩見沢公害対策審議会」が開催された。
この審議委員は仕事ではなく、昨年度JCとしての肩書きで委嘱されていた役。
残念ながら同時刻に岩見沢市市民憲章推進委員会もブッキング。
事の緊急性と定足数の関係から了承をいただいた中で公害対策審議会に出席。
その中で感じたことを若干つぶやいてみたいと思います。
これまでの経過としては、
①平成4年~「燃やせるゴミ」「燃やせないゴミ」の2大分別収集開始。
②平成5年の段階で約3万6千トンというゴミが出て、内、燃やせるゴミとしての総量は約4千4百トン→市の焼却炉の処理能力は約3千トン = 処理しきれなかった1千4百トンの燃えるゴミを埋め立て処理
・
・
・
③平成21年~燃やせるゴミ総量約3千9百トン - 焼却処分2千8百トン
= 9百トン埋め立て処理。
④平成22年は予想総量3千9百トン 通常焼却処理能力は2千8百トン。
そこで平成22年度は市の焼却炉の処理能力を最大限に発揮するために日曜日も稼働を始め2百トン焼却量増。これで処理量は3千トン。
すでに4~6月までの埋め立てしてしまった分が2百トン=残り500tの処理をどうするかが今回の諮問事項。
案としては
1)これまで通り500t埋め立て。
2)焼却炉増設
3)焼却炉の稼働日数、時間の延長
4)民間焼却施設へ委託
1)は埋め立てるとすると真面目に分別を守ってきた市民を裏切った結果となり、今後の分別徹底に懸念と市民感情に難が予想される。また、埋め立て処分場の寿命が短くなる。
2)と3)は調査や申請にものすごく時間がかかり、特に2)については5億円程度の予算が必要。3)においても時間延長の許可申請と施設の改修が必要となり現実的ではない。
4)今年稼働した民間焼却施設へ委託
議論の中では、これまで通り埋め立てるのが経済的には一番では?という案や、試算の中で3)の時間延長も民間委託も費用的には変わらない。などなどありましたが、結局は市の焼却施設では対応しきれない約500tを民間施設に委託する事で可決。
結論としてはこうなりましたが、その議論の中で、
・市の焼却炉の処理能力は 約3000t/年 は可能であるということ。
・現在の燃えるゴミの総量は3900t程度あること。
・再資源化が容易な雑誌、新聞、ダンボール等の混入が約2割ちょっとあるという事。
再資源化が容易なものの混入率が単純に2割としても3900t*0.2で780tあるわけで、もし、その雑誌、新聞、ダンボールをすべてリサイクルに回せたら黙って約800t減る。
あとは市民一人ひとりがほんの少し気をつければ3000tの処理能力でカバーできる事になる。
まぁ、これらの数字があくまで机上であって、公になっている部分とそうでない部分で、どの程度違いがあるかはわかりませんが、全くもって夢物語ではない感じ。
ただ、要望を市民に押し付けるのではなく、今後の対応の一環としてそんな夢物語を披露するのも市民のゴミに対する意識を高めるには良いんじゃないかと感じた次第。
ちらっと目標値《一人当たり何キロ減らせば現状の焼却炉でも対応できます!》みたいなものがあればかなり意識は変わると思うんですが、いかがでしょう。
極論していくと、今の地域コミュニティ(町会等々)も役割が曖昧になってきている事もあり、そういうゴミ問題に特化して全市を上げて減量化に向けた対策を実行していっても良いのでは?と感じます。
以前読んだ本で、柳谷(やねだん)の様に自ら土着菌を活かして収入源にしているところもありますし、、、 自治会や町会などの地域コミュニティのあり方としては現状維持を目指すのではなく、環境に適応して進化していく必要を感じます。(誰がやるの?というと非常に難しい問題ですが。。)
例えば、、ゴミ減量化の最も進んだ町会にはインセンティブがあるとか・・・。でもそうなると他の町会から通勤途中に別の場所でゴミを置いていく人から守る自警団的なのができたりして・・・それもナンセンスですなぁ(笑)
最終的に言いたいのは市の対応の批判をするのは簡単であって誰にでもできること。
なんせ多様化する世の中ですから、市の職員だってイッパイイッパイ。。だれだってイッパイイッパイ。。 我々だってイッパイイッパイ!
だからこそ、どうやったら良いのか。住民としてどんな方向へ向かえばよいのかを誰かのせいにしないで、みんなで自分の事として議論した方がよっぽどためになると思うんですが・・・。
昨日の会議の中でも、ゴミの始末に関する市民団体がもう少し町会に指導してくれたり、ゴミ置き場の監視をしてくれたら・・・なんて意見もありましたが、あの方々だって自分の生活があって、その余力をボランティアとして関わっている方がほとんどでしょう。であるならば、そこまで期待するのは無理というもの。
自分だって、仕事がある中で更に何かをやっているというのはかなりキツイ事であって、理想の何十分の一も動けやしない。
これまで、既存の処理方法をオープンにしてこなかったのは、市役所としての対応としては非常に不味かったとは思いますが、これからどうする?という議論を始めるのには、もう少し情報を整理して、より良い選択肢を提示できるようになれば市民参加が進むと思います。これは行政としての仕事かなと思います。
なんせ、国にも道にも地方にもお金がない状況。。
これからの政治と行政は出来る事の配分、予算の取り合いではなく、市民自らが「これは欲しい。」「これは必要だけど今は我慢する。」「これはモノだけ提供してください。あとは自分たちでやります。」「etc.・・」という、”やらない選択、諦める選択、自分でやる覚悟”が必要になると思うんです。
そんな中で、このゴミも大きな転換のチャンスなんでは?と思いますがいかがでしょう?
ちなみに、ちょっと脱線すると、、燃えるゴミへダンボールが混入する比率は、エコ意識の高まりでスーパーがレジ袋を出さないようになってから買った商品をダンボールで持ち帰る人が多くなり、そのままゴミステーションに出すことで、リサイクルに回らずに燃えるゴミとして出る量が増えているとのこと。
あちらを立てるとこちらが立たず・・という言葉の如く。 なんかそんな事だらけ・・(笑)
*******
今日は雨、これで現場の進行も大きくずれ込む・・。
私の頭もとっ散らかり中(笑)
新規プランは順調にできつつあるものの、数量計算と見積りがまったく追いつかない・・・(涙)
もうすぐお盆!今年もあっという間に終わりそう・・・
ひぇ~っ。。
《専務取締役 平野》