黒ミカゲ表札の出来るまで!
今日は朝から37.4度・・・
昨日から久々の風邪で悪寒に苛まれる。
ここしばらく熱出るような風邪をひいてなかったので、ちと堪えます。
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さて、朝9時から現在施工中の常厳寺さんの表札加工をしに溝口石材工業さんへ!
ここで見た技術はちょっとショッキング!
そんな手順をご紹介いたします。
これが元々の原書で、大変ありがたい方に依頼して書いていただいた、もの凄く貴重な「書」と言うことで、これを今回の表札の原型とします。
これだけ大きいとデジタル化するのにも一苦労。私も持ち運びにビクビク・・(汗)
今回は失敗は許されないので、トーワ工業さんにスキャニングを依頼。
こんな大きな書でもスキャンできるのはサスガです。
まぁ、、値段も結構ビックリするぐらいかかりますが・・(汗)
そのデジタルデータを溝口石材工業さんに持ち込み、まずはサンドブラスト用のマスキングになります。
このグリーンがかっているのがマスキングでゴム系のものでした。
このマスキングのかかっていない部分に高圧で砂を吹き付けミカゲ石を削っていくのですが、その技術は知っていても、実際の施工現場を見るのは初めて!
こんな風に覗き穴から見ながら作業をするのですね~
私としては、ここでも「あぁ~凄いなぁ」という感覚になるのですが、技術的には決して珍しい手法ではなくて・・・
実は今回のブログの目玉はこちら!
この機械は、レーザーで削っていく機械なのですが、これがあると石材に写真の画像を描く事も可能になるほどの精度の高いもの。今回の表札では刻印の部分が非常に細かいのでサンドブラストでは表現できず、その部分だけレーザー加工する事となったのです。
このレーザー加工機械はカナダ製で、メンテナンスもカナダからスタッフがくるらしい。
ここまで大きいのは北海道では溝口さんにあるだけ!価格もちょっとした住宅が建つぐらいなもので・・・凄いですゎ。
石だけではなく、ガラスなどにも加工できたりと、色々と使えそうな感じです。
せっかくなのでその様子を動画で紹介!
この機械で彫っていくとこのように非常に精密な部分まで表現できる素晴らしさ。
最後はこの刻印に朱を流し込んで完成と相成ります。
この表札のサイズは500㎜×200㎜の比較的大判なものです。
これが昨日のブログでもご紹介した黄金比で設定した門柱にはめ込まれるのですねぇ~。
サンドブラストで削った部分も彫りが深く、とても重厚感溢れる感じに仕上がっています。かなりイイ感じの重みのある表札になってます。
これまで石材屋さんという業種の事をいままであまり知らなかったのですが、いやはや、、もの凄いスケール感の設備に囲まれてました。色々と参考になる事も盛り沢山!!
まだまだ知らない事ばかりです。
《専務取締役 平野》