トップページ > 岩見沢市飲食店情報 > かしわ専門 やきとり三船。(岩見沢市1条西7丁目)

岩見沢市飲食店情報
岩見沢市観光情報

2020年8月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

タグクラウド

RSS

KEIRIN この事業は、競輪の補助金をうけて実施するものです。
岩見沢建設協会
岩見沢市飲食店情報

« スープカレー「GoYEN」 | メイン | 西谷食堂。(岩見沢市2条西4丁目) »

かしわ専門 やきとり三船。(岩見沢市1条西7丁目)

三船のかしわ鍋
三船のかしわ鍋

 JR岩見沢駅前にあるやきとり三船は、私にとって日本一のかしわ鍋の店だ。それは醤油ベースの、鶏モツの鍋で、もちろん味は天下無双、絶品である。

 しかしその滋味は、たんなるレシピ的な再現性を超えていて、三船という店だけがもつ〈磁場〉がつくりだした純生産であり、もう、こんなものどこにもあるはずがない、という、どうしようもなさなのである。

 三船のアジール(避難所)性は、東京に暮らす私にとって抜群なものがある。この店には都会的な媚がなにもない。ただひたすら、ずっとこうやってきたんだ、というモノしかないのである。

 それはまだ国鉄があったころ、そこで働く人々が、早番で仕事を終えたあとの一杯を、夕方早くからここで楽しんでいた時代の、つまり日本という国が、希望という空気で充満していた頃の、空知が産炭地として栄えていた頃の、熱気の残骸が、まるで無限小のように、そして精霊のように店に棲みついているかのようにだ。

 それが世間疲れした客を、優しく、しかし強度ある次元となって、迎えてくれる。

 それは《そこへ行き、そこから帰ってくる一つの中心、そこを夢み、そこへおもむきそこから取ってかえす、一口にそこで己を発見する一つの完全な場所》(ロラン・バルト:『表徴の帝国』:p52)なのであり、岩見沢に暮らす人々ばかりでなく、高度経済成長期に育ったわたしたちの、こころの中心なのだろうと思う。

 この中心(三船)に来ることで、私はいつも(少しだけ)元気になり、そしてまた明日も生きることに希望を持つことができる。岩見沢には三船があることで、中心がある。そんな岩見沢を、幸せな街だな、とこの店に来るたびに思うのだ。

やきとり
三船のやきとり

 三船の焼き鳥は、モツと正肉の二種類しかない。味付けは塩だけ。しかしこれがまたうまい。ビールがいくらでもすすむというものだ。そして肉の間に挟まっている玉葱。それは岩見沢が玉葱の日本有数の産地であることを表徴している。  

 三船
岩見沢市1条西7丁目
0126-24-1788
三船
 

桃知利男

タグ: , , , ,

トラックバック

この一覧は、次のエントリーを参照しています: かしわ専門 やきとり三船。(岩見沢市1条西7丁目):

» 「岩見沢グルメ探検隊」に記事を書き始めた。 送信元 モモログ
岩見沢グルメ探検隊 ... [詳しくはこちら]